イエメンをイメージした振り袖、すくい織で制作

20181011-21.JPG

 2020年に開催される東京五輪・パラリンピックに向け、新潟県十日町市の伝統工芸士・市村久子さん(64)が、中東のイエメン共和国をイメージした着物を制作。このほど記者会見が開かれた。

 この取り組みは一般社団法人イマジン・ワンワールド(福岡県久留米市)が、196カ国をイメージした着物を制作することで、世界は一つになれるというメッセージを伝えたいと企画する「KIMONOプロジェクト」の一環で、同団体は東京五輪・パラリンピックの開会式で各国のプラカードを持つ人に、今回制作した着物を着てもらいたいと活動している。

 十日町ではこれまでに、日韓ワールドカップから交流が続くクロアチアをイメージした着物を、市内着物メーカーが制作している。(クロアチアをイメージした着物の制作

 2月の十日町雪まつりにイエメン大使夫人らが視察に来たことから交流が始まり、着物制作の運びとなった。また、イマジン・ワンワールドの代表・高倉慶応氏が同市を訪れた際、市村さんがすくい織で織る着物の高い技術に驚き、制作を依頼することになった。

 市村さんは「イエメンの人に似合う色として黄色を全体の基調とし、大地の緑を表現した。経糸(たていと)は白で、野蚕糸(やさんし)も使って砂漠感を出した。柄は、イエメンの街並みやドラゴンツリー、王様が住んでいたという家などを配置した。大使夫人かららくさんの資料をいただき、イメージを膨らませた」と話した。

 すくい織は、綴に似た技法で、経糸(たていと)をすくいながら下絵の模様に織っていく技法。部分的にすくい織で作ることはあるが、全面的にすくい織で織り、しかも振り袖というのは、高い技術と制作に時間がかかりすぎることから、他に例がないと言い、毎日制作作業を行って半年がかりの大作となった。市村さんは「失敗もあった。3日かけて織ってから4日かけて糸をほどいたり。好きな仕事なのに、嫌いになりそうになった」と、制作の苦労を語った。一旦着物は納品されるが、今後、市民にも見てもらう機会を作るという。市村さんは「できれば将来的にこの着物がイエメンの博物館などに飾られたら、私も見に行ってみたい」と夢を語った。

 着物の制作費は200万円とされ、内訳は着物が100万円、帯が50万円、その他で50万円。十日町市は「2020十日町きもの制作プロジェクト」(岩船眞人代表)をクロステン内に立ち上げ、制作資金の寄付を呼びかけている。イエメンに続き、三カ国目となるクウェート国の着物制作を、市内の蕪木保男さんが担当することが決まっており、十日町市産業政策課の桒原係長は「一カ国100万円で計200万円。できれば400万円を目標にしている。皆さんのご支援でオール十日町で制作できれば、この着物は制作も資金も十日町と自信を持って言える」と話し、「さらに今後将来に向けて、各国との交流につなげていきたい」と期待を込めた。

 寄付金額は、個人が一口五千円。法人が一口一万円。寄付の方法は支払い名義等を市担当課に連絡したあとに銀行振込。詳しくは市産業政策課営業戦略係025-757-3139(桒原)まで。


人気ブログランキングへ 十日町・津南、郷土のニュースを応援クリック!



▼TOPページを表示

logo.gif

2018年10月のカレンダー

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

▼読者登録&フォロー

rss2_1-07.png iconsetc-promo-twitter17.png

▼youtube&ustream

Youtube ustream

▼フリーペーパー

▼リンク

▼携帯で読む

▼運営者

top4.gif

▼エフエムとおかまちのTwitter

アーカイブ