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vol.037 高橋 美佐子

    高橋 美佐子【トオコン2017最優秀賞】

    きらり~あの人この人~ vol.037

     

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     45歳。十日町市出身。十日町市地域おこし協力隊を退任後、飛渡地区三ツ山で農家民宿茅屋や(かやや)を経営。
     「トオコン2017」において、ジビエ加工場建設のビジネスプランで最優秀賞、第二創業部門賞・オーディエンス賞を受賞。




    「ジビエは価値がある深い食材なんだ」と、知ってもらいたい。

    高橋(以下、高) 十日町高校を卒業後、東京のホテルや神奈川県の食品会社で働いていましたが、2013年に地域おこし協力隊としてUターン。飛渡地区を担当しました。
     当時、この家(のちの茅屋やとなる古民家)にはおばあさんが1人で住んでいて、協力隊の任期が終了する1年前くらいに、そのおばあさんが家を出るというので「じゃあ、ここで民宿をやらせてください」とお願いしたところ、ぜひと言って譲っていただきました。

    ― そんなご縁があったんですね。

    高 元々、農家民宿をやりたいという想いがあったので、本当に運命を感じました。
     飛渡地域の皆さんは温かい方が多いですし「やりたいことはやってみなさい、挑戦してみなさい」と、すごく言ってくださいます。「ごはん食べに来いよ」とか「お酒飲みに来いよ」と、気さくに誘ってくださるし、生活も仕事もしやすい地域です。

    ― 昨年末に開催された十日町市ビジネスコンテスト「トオコン2017」では、最優秀賞受賞。第二創業部門・オーディエンス賞も受賞されました。

    高 本当にうれしかったですが、逆に「どうしよう、どうしよう!」と(笑)。もちろん欲しかったですけれど、驚きました。
     オーディエンス賞をいただいたのは感動しました。自分のプレゼンがどこまで理解してもらえるのか、この事業に興味を持ってもらえるかどうかもあるので、そういった意味で評価をいただけたのはありがたいし、励みになりました。これからも頑張っていこうという気持ちになりました。
     今回受賞できたのは、トオコン2016で第二創業部門賞を受賞した株式会社YELLの高木千歩さんのおかげです。本選前日の深夜まで、高木さんと、高木さんのお母さんに付き合っていただいて「(プレゼンの時間を)あと30秒縮めたほうが良い」とか、いろいろ指導していただきました。今回の受賞は高木親子の力が8割だったと思います(笑)。

    ― 事業プランを詳しく教えてください。

    高 事業名は「【雪国基地base】の建設 ~地元雪国十日町の美味しい自然を知る、食べる。」です。簡単に話すと、野生動物を捕ってきて、その肉を加工し「ジビエ」として販売する工場を作るという計画です。
     実は、民宿の横に元々あった作業場を改装して、すでに加工場は完成し昨年末には認可もいただきました。野生鳥獣の加工場は新潟県内では糸魚川市に1箇所あるので、県内では2箇所目です。上越市柿崎区でも建設中のところがありますね。※取材当時

    ― どうしてジビエに興味を持ったのですか。

    高 関東で働いていた時は、ジビエをフレンチやイタリアンの季節の高級食材として私が仕入れ、ホテルのレストランで使っていました。飲食店にも販売していたので、ジビエの珍しさや価値を知っていましたし、興味も持っていました。ですから自分で飲食店や民宿をやる時はお客様に提供したいと思ってました。
     それと、地域の皆さんに「ジビエは価値がある深い食材なんだ」と、知ってもらいたい想いもあります。

    ― 猟友会にも入って自分でも猟をしているとか。

    高 私が今住んでいる地域は山間部で、ウサギがいたり山鳥がいます。「野生鳥獣を自分の手で捕って、自分の民宿で出したい」という想いから始まって、狩猟免許を取り、猟友会に入れていただきました。猟友会の皆さんはすごく優しいのでいろいろなこと教えてくれますし、仲間に入れてもらい感謝しています。

    ― これからやってみたいことは。

    高 猟をする人は高齢化していて、どんどん減っています。その反面、野生動物は増えて里山が荒れています。
     猟はただ動物を殺すということはなく、自然のバランスを保つためにも必要だと思います。そして、肉を無駄にすることなくいただくことで、様々なことに理解を深めてもらえればと思います。
     そういうことに、料理からでも良いので、若い人が少しでも興味を持って、ちょっと猟をやってみたいなとか、ちょっと山に行ってみたいなと思ってくれるとうれしいです。これからはそんな活動もしていけたら良いなと思っています。

    (2018年1月取材)





    ORADOKOマガジン 2018年2-3月号掲載

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